2021/03/16

ワクチンってどんな風に役に立つ?治療よりも予防に期待

緒方 裕理

 

 日本でも2021年2月17日からワクチンの接種が開始されています。現状はまだ効果に不明点があることや、数を確保できていないといったこともあり、医療従事者に優先的にワクチン接種が行われています。

 

 そして今後は65歳以上の高齢者、基礎疾患のある人、高齢者施設などの従事者、と順にワクチン接種が行われていくことが予定されています。今後は海外からの輸入に加え、国内でもワクチン原液を製造して調達する予定です。

 

 現状医療従事者にはワクチン接種が行われていますが、これを日本国内で一般に流通させるためにはまだ臨床実験が足りていない状況です。海外の一部の国に比べて日本のワクチン実用化は遅れていて、実際いつ実用化されるのかの目途は立っていません。

 

 またワクチンなので当然ですが、治療ではなく予防目的に使用されるものです。そのため、すでにコロナに感染している方や、後遺症に苦しんでいる方を対象としたものではありません。

 

 治療や後遺症の改善に役立つ可能性もゼロとは断言できないのですが、そもそもワクチンの使用目的には含まれず、可能性は低いと考えるのが妥当でしょう。インフルエンザなどに感染した後にワクチンを接種しても効果がないのと同様です。

 

 そして予防の観点でもワクチンは万能ではありません。ワクチンを接種したらコロナには絶対にかからないというわけではなく、あくまでも予防効果を高めるためのものです。そのため、仮に今後ワクチンが普及して事前にワクチンを接種できても、不要不急の外出を避ける、密を避ける、換気を行う、こまめに手洗いうがい消毒をする、といった基本事項は変わりません。

 

 つまり、ワクチン接種が普及してもそうでなくても、私たちが取るべき行動は変わらないということです。もちろん今後のワクチンの普及には期待できますが、いずれにしても私たちにできる予防法は限られています。

 

 コロナに感染してしまってからの対策に関しては、現状不可能なだけでなく今後の目途もまったく立っていません。極論を言えば感染してしまったら後はどうにもならない、どうしようもないということです。

 

 重い後遺症に悩まされている人もいるので、その点を踏まえた上で基本的な対策を徹底すべきでしょう。中には1年以上強い倦怠感、脱毛、痛みなどで日常生活を送ることが困難になっている方もいます。

 

 社会復帰ができず、家でひたすら苦しむ日々です。こういった現状があるので、ぜひ自分たちでできる予防を徹底してください。