2020/10/09

2020年度上半期、倒産は30年間で最少(東商リサーチ)

 

 (株)東京商工リサーチ(東京都千代田区)は8日、2020年度上半期(4~9月)の全国企業倒産件数を発表した。

 

 発表によれば、負債額1,000万円以上で3,858件(前年同期比9.3%減)が倒産。負債総額は5,991億1,900万円で前年同期比0.7ポイント増加した。年度上半期で3,000件台は1990年同期の3,070件以来31年ぶり、91年以降の30年間では最も少なかった。

 理由として、5月に新型コロナ感染拡大で裁判所の一部業務が縮小したほか、政府や自治体の資金繰り支援が奏功したためとしている。

 

 負債総額は、年度上半期では3年ぶりに前年同期を上回ったものの、過去30年間では2番目の低水準となった。負債10億円以上が105件(前年同期87件)と、3年ぶりに100件台に増加し、負債額を押し上げる結果となった。

 ただし、負債100億円以上は前年同期と同数の4件にとどまり、同1億円未満が2,946件(構成比76.3%)と8割近くを占め、小・零細企業を中心に推移した。「新型コロナウイルス」関連倒産は、年度上半期で483件だった。

 

 産業別では、インバウンド需要の消失、外出自粛などの新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた飲食業、宿泊業を含むサービス業などが1,306件(前年同期比0.3%増、構成比33.8%)で、5年連続で前年同期を上回ったとしている。