2020/10/12

北海道大学病院、唾液PCR検査の精度は9割

 

 北海道大学病院(札幌市北区)はこのほど、唾液によるPCR検査の精度が9割に上ったとの研究成果を発表した。

 

 研究では、国際便での空港検疫と保健所での濃厚接触者、計 1,924 人の無症状者から唾液と⿐咽頭ぬぐい液を採取し、PCR 検査を実施。

 結果、陽性者は唾液48例、⿐咽頭ぬぐい液46例で、それぞれの感度は83~97%対 77-93%、特異度は両者ともに 99.9%以上だった。また、陽性例のウイルス量は両者で同等だったという。

 

 これまでの⼩規模な研究結果によれば、PCR 検査の感度は70%程度と考えられており、さらに唾液PCR 検査の感度は明確ではないとされていた。しかし、今回の研究結果から、⾃⼰唾液採取は安全で簡便、⿐咽頭ぬぐい液の採取場所や採取者、感染防御具を必要とせず、採取者の感染リスクや被採取者の不快感もないため、スクリーニング検査の標準法として推奨できるとしている。

 

 厚生労働科学研究班は6月、「発症から9日以内の症例では、鼻咽頭ぬぐい液と唾液との結果に高い一致率が認められた」との発表を行っている。

 

※論⽂情報

論⽂名 Mass screening of asymptomatic persons for SARS-CoV-2 using saliva

(無症状者の唾液による新型コロナウイルスのスクリーニング検査)

問い合わせ先:北海道⼤学⼤学院医学研究院 豊嶋崇徳教授

TEL:011-706-7214 FAX:011-706-7823 E-mail:teshima@med.hokudai.ac.jp