なぜ新型コロナウイルスのガセ情報が出回るのか?

ガセネタに惑わされないために(1)

 

緒方裕理

 

新型コロナウイルスは景気や人々の行動に多大な影響を及ぼしています。新型コロナウイルスの影響で職場や学校が休みになったり、コロハラなる状況も発生しています。

 

コロハラとは、咳やくしゃみをしている人に対して「コロナウイルスに感染しているのでは?」と疑いをかけることです。

 

このように人々はコロナウイルスに対して疑心暗鬼になっており、表面化している問題のうちの一つが新型コロナウイルスに対するガセ情報です。

 

みんなが新型コロナウイルスに対する不安を抱えた結果ガセ情報が流出しているのですが、意図的に拡散されている情報もあります。誰が何のために情報を拡散しているのかは知っておいた方が良いでしょう。

 

その上で、どうすればガセ情報に振り回されずに済むのか、どのように正しい情報を判断すれば良いのか、といったことを紹介します。

 

ガセ情報が出回る理由

 

まずなぜガセ情報が出回るのかを確認します。ガセ情報が出回る理由を知ることで、客観的に冷静な判断できます。

 

注目集めたくて情報を出す人、それを拡散させる人がいるから

 

新型コロナウイルスに関するガセ情報が出回る理由として最初に挙げられるのが、注目を集めたくてガセ情報を出す人がいるからということです。たとえばSNSなどは匿名で情報を流すことが可能で、また注目を集めたいと考えているユーザーも数多いです。

 

そんななか、新型コロナウイルスに関するガセ情報を流せば、一定の注目を集められる可能性があります。いわゆるバズり目的でガセ情報を流す人もいるということです。

 

そして、こういった情報は最初に流出させた人だけでなく、拡散させる人もいます。むしろ大半が拡散させる人です。目に入った情報の真偽を確かめる前に、深く考えずに拡散しています。

 

こういった流れで流出しているガセ情報も多いので、このような情報を真に受けても仕方がないでしょう。

 

業者がビジネス目的でガセ情報を流している

 

たとえば、新型コロナウイルスにはビタミンDが効く、カレーが良い、果物を食べると良い、といったガセ情報が出回っています。いずれも科学的な根拠はなくて、はっきり言ってでたらめな情報です。

 

しかしこのガセ情報によって、物が売れているのも事実です。ではいったいこれらのガセ情報によって得をするのは誰でしょうか。その答えは業者です。たとえばビタミンDが新型コロナウイルスに効果的だという情報が出回れば、ビタミンDのサプリメントを取扱っている業者が得をします。

 

もちろんすべての情報が業者の仕業というわけではありませんが、一部にそういった情報が含まれていると考えられます。また、たとえば「○○を食べて新型コロナウイルスにも立ち向かおう」「○○を使って新型コロナウイルスにも負けない元気な体に」のようなアピールをしているものも目に留まります。

 

こういったアピール方法だと、新型コロナウイルスに対する効果を明言はしていません。つまり嘘は付いていないのですが、新型コロナウイルスを利用してアピールしようとしていることは明白でしょう。

 

またこういった情報を受けて、「○○は新型コロナウイルスに効果的だ」と拡大解釈する人も必ず出てきます。そしてこのような形で情報を拡散するので、結果的に「○○は新型コロナウイルスに効果がある」と拡大解釈されるという流れです。

 

新型コロナウイルスを利用して商品をアピールする業者側にも責任はあるかもしれませんが、それを鵜呑みにしたり、拡大解釈したり、拡散してしまう消費者にも責任があると言えるでしょう。

 

ガセ情報に惑わされないためにできること

 

新型コロナウイルスに関するガセ情報に惑わされる人が多く、結果的にトイレットペーパーが店舗からなくなるなどの騒動にもつながっています。こういった事態に陥らないためには、情報の受け手一人一人が適正に判断できることが重要です。

 

では、具体的にどのようにすればガセ情報に振り回されずに済むのでしょうか? 続きは次回、お話しします。

(つづく)